HIV感染は性行為による感染が大半を占めます。
輸血や注射の共用などによる血液感染、
母親が感染していることによる母子感染など、他の理由による感染は2割にも及びません。
HIVに感染すると風邪やインフルエンザに似た初期症状が出ることがあります。
これはHIVウィルスが体内に入ることによる体の防御反応で、
HIVウィルスだけが特別な症状を起こすわけではありません。
風邪やインフルエンザウィルスに感染した際も同じような症状となります。
初期症状には以下に挙げるようなものがありますが、これも個人差があり、
必ずしも皆に症状が出るわけではありません。
また、HIVウィルスに感染すると血液中にHIVウィルスの抗体が作られ、
一般的なHIV検査は、この血液中の抗体の有無で感染を判断します。
この抗体が作られるのに通常6〜8週間かかります。
個人差がありますので、まれに12週間かかる人もいますので、
最後の性行為から8〜12週間以上経過していないと正しい結果は得られません。
8週間経過しないとHIV抗体が作られないという訳でなく、
通常4週間後から徐々に抗体が作られていきます。
ただ6週間未満では、抗体検査に必要な数に達していないことがあり、正確な検査結果が得られないのです。
最後の性行為から8週間後の検査では、信頼性は80%。
12週間後の検査の信頼性は100%です。
HIVは検査を受けるまでに期間を要します。
その間、感染への不安から強いストレスを感じる方が多いです。
しかし考えすぎるのはいけません。
風邪をひいているだけかもしれません。
感染しているのかも知れないと考えすぎているのかもしれません。
もしくは、違う病気かもしれません。
気にしだすと、いつもは気にならないことも気になるものです。
感染症状に惑わされて考えすぎるのはいけません。
感染の有無を判断するには血液検査しかないのですから。
初期症状
感染後2〜8週後に、風邪やインフルエンザに似た症状が出ることがあります。
また、38度以上の発熱、頭痛、喉の痛み、
脇の下や首周りのリンパの腫れなどが2〜4週間続きます。
リンパの症状として、腫れだけでなくしこりが見られることもありますが、
この症状も、通常ごく普通に見られる症状です。
血液検査でないと、感染の有無は判断できません。
HIV感染の確率は…?
一回の性行為でHIVに感染する確率は0.1%〜1.0%と言われています。
しかし、クラミジアや他の性病にかかっていると、その確率は通常の5倍以上に跳ね上がります。
これはあくまで確率の問題であり、そのときの体調や相手のウィルス量などで大きく左右します。
現に、1回の性行為で感染したという事例も報告されています。
検査方法
病院や保健所にてHIV抗体検査を行っています。
また、自宅で簡単に検査できる 郵送検査キットもあります。
自宅での検査は、ランセットと呼ばれる小さな針で指先から血液を採取し、ろ紙に少量吸着させるだけです。
匿名での検査が可能で、検体を郵送し約一週間後、指定したIDとパスワードでインターネットや携帯から検査結果の確認が可能となります。
郵送検診キットの各検査は、医療機関が利用している信頼できる登録衛生機関で行っています。
検査内容も医療機関でおこなう検査と同じもので信頼性の高いものです。
検査可能な時期など詳細は、 こちらから確認できます。
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